泌尿器科
泌尿器科
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加齢とともに男性の膀胱の出口付近の前立腺が大きくなり、尿道を圧迫することで頻尿、尿勢低下、残尿感などの排尿に関する症状が現れる良性の疾患です。統計的には日本の55歳以上の男性の約2割、5人に1人くらいに前立腺肥大の症状があると言われています。根本的な原因は完全には解明されていませんが、加齢とそれに伴う男性ホルモン環境の変化が大きく関与していると考えられています。その他の危険因子として、遺伝的要因、肥満、高血圧、高血糖、脂質異常などの生活習慣病も指摘されています。
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健康なときには無意識に済ませていた排尿なのに、これがスムーズにいかなくなることで、生活の質が下がることが問題になります。まずはアンケート(国際前立腺症状スコア:IPSS)にお答えいただき、排尿状況を確認いたします。検査は、前立腺の大きさの評価や細菌感染やがんの可能性などの確認のため、腹部エコー検査、尿検査、血液検査(PSAなど)などを行い、排尿の評価として尿流測定(尿の勢いの検査)、残尿測定など行います。
主な治療法は薬物療法と手術療法で、症状の軽い初期には薬物療法を中心に行います。症状の改善が乏しい場合や、尿閉(尿が出なくなること)などの合併症がある場合に手術の検討が必要になります。手術は、内視鏡下で電気メスやレーザーなどで肥大した前立腺を削除する経尿道的手術が主流ですが、ロボット制御下高速水噴射による切除術、水蒸気治療、前立腺吊り上げ術など新たな手術法が登場しており、従来の手術療法より低侵襲性や回復の早さが期待されているようです。
膀胱の「尿をためる畜尿(ちくにょう)機能」に支障が生じ、尿が十分にたまっていないのに「急に我慢できないような強い尿意」を感じ、その尿意によって頻尿や夜間頻尿、切迫性尿失禁が起こる症候群です。脳卒中やパーキンソン病など、脳や脊髄の神経に障害があり、脳から膀胱への神経の異常が原因となるもの(神経因性)と、前立腺肥大症で膀胱の出口が狭くなったり、膀胱の血流が悪くなったりするなど前立腺肥大症や加齢、肥満、高血圧などその他の原因によるものに分けられます。排尿後もすぐに尿意を感じ、頻繁にトイレに駆け込んだり、漏れることもあり、外出や映画鑑賞などがしづらくなるなど生活の質が下がることが問題になります。
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まずはアンケート(過活動性膀胱症状スコア:OABSS)にお答えいただき、状況を確認いたします。場合によっては1日の排尿回数や1回に排尿する量を確認するため、ご自宅で排尿の記録(排尿日誌)を書いていただきます。検査は尿検査、超音波検査などで膀胱炎など他の病気を除外するため行われます。尿流測定(尿の勢いの検査)、残尿測定など排尿の評価も行います。治療は、まず生活指導や尿を我慢したりする行動療法(膀胱訓練・骨盤底筋訓練)、薬物療法が行われます。それでも改善が乏しい難治性の場合は、ボツリヌス療法や仙骨神経刺激療法といった手術療法が検討されることがあります。
女性に多く見られる尿路感染症です。尿道から侵入した細菌(大腸菌など)によって膀胱の粘膜が炎症を起こす疾患です。主な症状は、排尿時の痛み(排尿時痛)やしみる感じ、頻尿、残尿感、血尿などです。治療は抗生物質の内服が中心ですが、高熱を伴う場合は腎盂腎炎の合併も考えられるため、早急な泌尿器科の受診が重要です。また、感染した細菌の特定も重要になります。
腎臓の腎盂や腎臓自体に炎症が起こる尿路感染症です。細菌が尿道から感染して発症します。排尿時の痛みや頻尿など膀胱炎の症状が先行することがしばしばあり、寒気を伴う38℃以上の高熱、背中や腰の痛み、全身の倦怠感などの症状が特徴で、多くは抗菌薬の投与によって治療されますが、重症化すると細菌が全身に広がる敗血症に至る可能性もあるため、早期の受診が必要です。女性に多く、男性では前立腺肥大症や糖尿病などの基礎疾患がある場合に発症しやすい傾向があります。また、尿管結石が関与する場合は緊急処置が必要になります。
※敗血症
感染症に対する体の制御不能な免疫反応によって全身の臓器に機能障害が起こり、生命を脅かす病態です。
細菌が尿道から前立腺に侵入して引き起こされる前立腺に急性の炎症が起こる疾患です。主な症状は38℃以上の高熱、悪寒、会陰部痛や排尿時痛などの尿路症状で、早期に抗生物質での治療が必要です。炎症による前立腺の腫れによって尿道が圧迫され、尿が出にくくなったり、尿が全く出なくなったりする「尿閉」が起きることがあります。放置すると細菌が全身に広がる敗血症などの重症化リスクもあるため、早急に泌尿器科を受診することが重要です。
細菌感染により精巣の隣にある精巣上体に急性の炎症が起こる疾患で、片側の陰嚢に激しい痛み、腫れ、発熱、赤みなどが現れます。原因菌は大腸菌などのほかに淋菌やクラミジアなどの性感染症菌を認めることもあり、若年層でも認める疾患です。治療は抗菌薬の服用や点滴で治療します。放置すると重症化や不妊症のリスクが高まるため、症状が出たらすぐに泌尿器科を受診することが重要です。
腎臓で作られた結石が尿の通り道である尿管に移動し、詰まることによって脇腹や腰に耐えがたい激しい痛み(疝痛発作)や血尿、吐き気などの症状を引き起こす疾患です。尿路結石の一種であり、尿の流れが悪くなることで腎機能低下の原因にもなるため、早期の医療機関への受診が必要です。結石のサイズにより自然排泄が望めない場合は適切な医療機関での加療(ESWL:体外衝撃波結石破砕術や手術)が必要になります。また、38℃以上の発熱を伴う場合は、急性腎盂腎炎(腎臓に細菌感染が起こった状態)の併発を考えなくてはいけません。放置すると細菌が全身に広がる敗血症になる危険性があります。その場合は、尿管ステント留置など尿の流れを改善する処置が緊急に必要になります。そのため、適切な医療機関での精査・加療が必要になります。当院では、周辺の医療機関でCTやレントゲン撮影できるよう連携することで、尿路結石の対応に努めてまいります。
※敗血症
感染症に対する体の制御不能な免疫反応によって全身の臓器に機能障害が起こり、生命を脅かす病態です。
※尿管ステント
腎臓と膀胱をつなぐ尿管が尿管結石など閉塞したり狭くなったりした際に、尿の通り道を確保するために挿入する細い管(チューブ)のことです。
性感染症(STD:Sexually Transmitted Diseases)は、性行為や性的接触を介して、細菌やウイルスなどが性器、口、肛門などの粘膜や皮膚から感染する病気の総称です。多くの性感染症は、感染しても自覚症状がないか、症状が軽いため気づかないことがあり、知らない間に感染を広げてしまうリスクがあります。また、放置すると不妊症や深刻な合併症を引き起こすこともあるため、症状がある場合や不安な場合は、早期に医療機関を受診して検査を受けることが重要です。
クラミジア・トラコマティスという細菌が原因で、日本で最も感染者が多いとされる性感染症です。尿道炎や子宮頸管炎を引き起こしますが、症状が軽かったり無症状だったりすることがよくあります。
淋菌(Neisseria gonorrhoeae)という細菌が原因で、クラミジアと並んで多い感染症です。尿道炎の場合、クラミジアよりも強い排尿時の痛みや尿道から膿が出たりと症状が現れやすいとされていますが、無症状の場合もあります。
カビの一種であるカンジダ菌が性器に感染して起こる性感染症です。もともと体内にいる常在菌が、免疫力の低下や体調不良をきっかけに増殖して発症し、性交渉を介してパートナーにうつる場合があります。女性では膣炎、男性では亀頭炎などが出現し、陰部のかゆみや発疹、亀頭に白いカスの付着やおりものの増加などの症状がみられます。
梅毒トレポネーマという細菌によって引き起こされる感染症で、主に性行為などの性的接触によって、口や性器などの粘膜や皮膚から感染します。治療せずに放置すると、全身に様々な症状が現れ、脳や心臓に重大な合併症を起こすことがありますが、早期に適切な治療を受ければ完治することが可能です。
単純ヘルペスウイルスが原因で、性器やその周辺に水ぶくれや潰瘍ができます。再発を繰り返すことがあります。
ヒトパピローマウイルス(HPV)によって、性器や肛門周辺にイボができます。小さなイボは塗り薬で対応できますが、大きなイボや数が多い場合は外科的切除が必要になるため、適切な医療機関にご紹介いたします。
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)によって、免疫力が低下し、様々な感染症にかかりやすくなります。
神経因性膀胱とは、脳や脊髄、末梢神経の異常により膀胱の機能が障害され、尿を溜めたり出したりする機能に問題が生じる病気です。主な症状には、頻尿、尿意の喪失、尿の勢いの低下、残尿感などがあり、放置すると尿路感染症や腎不全につながる可能性があります。原因は脳卒中、パーキンソン病、脊髄損傷、糖尿病など多岐にわたります。
治療では薬物療法、膀胱の機能を助ける尿道カテーテルの使用などが行われます。
※尿道カテーテル
尿道カテーテルはしたくても尿がまったく出ない時や尿がしづらく残尿が非常に多い時などに使用します。
主に膀胱留置カテーテルと間欠カテーテル(自己導尿カテーテル)の2種類に大きく分けられます。膀胱留置カテーテルはカテーテル先端に付いた風船(バルーン)を膨らませて膀胱内に固定し、カテーテルを抜けないようにして、持続的に尿を排泄させるものになります。間欠カテーテルはご自身でカテーテルを尿道から挿入し、膀胱内の尿を排泄させるもので、カテーテルは使い捨てのものや再利用可能なものなどいくつか種類があります。患者さんの状態や自己管理能力によって選択されます。当院ではいずれのカテーテルも扱っております。
男性ホルモンのテストステロンの分泌量が、加齢やストレスなどによって減少し、心身にさまざまな不調が現れる疾患のことです。症状としては、身体症状(疲労感、のぼせ、発汗、筋力低下、ほてり、めまい、頭痛、関節痛など)、精神症状(イライラ、不安感、意欲低下、集中力・記憶力の低下、うつ気分など)、性機能関連症状(性欲低下、勃起力低下、早朝勃起の消失など)と様々です。意欲の低下や疲労感などで仕事に支障をきたし、場合によっては「仕事ができない」と感じることがあります。診断は問診と血液検査によるテストステロン値測定が基本で、男性ホルモン補充療法や漢方薬治療、生活改善などによって治療が行われます。医学的には「加齢男性性腺機能低下症候群」と呼ばれ、一般には「男性更年期障害」として知られています。
EDとは、「勃起機能の低下」を意味する英語(Erectile Dysfunction)の略です。専門的には「満足な性行為を行うのに十分な勃起を得られないか、または維持できない状態が持続または再発すること」とされています。つまり、勃起が起こらないケースはもちろんのこと、硬さが不十分、勃起状態が維持できないなど、満足な性交が行えるだけの勃起が得られない状態は、いずれもED(勃起不全)となります。なお、狭心症、心筋梗塞、その他の心疾患の既往がある方は、ED治療薬の服用前に必ず主治医や専門の医師にご相談してください。
治療は保険外(自由)診療になります。
| 初診料 | 3,000円 |
|---|---|
| 再診料 | 1,000円 |
| シアリス 20mg | 1,800円 |
| シアリス ジェネリック (タダラフィル) 20mg |
1,600円 |
| バイアグラ ジェネリック (シナデラフィル)50mg |
1,100円 |
泌尿器科では、腎臓・腎盂(じんう)・尿管・膀胱・尿道といった尿を排出する「尿路」や、精巣・前立腺などの男性生殖器に発生する腫瘍の総称で、悪性(がん)の場合も良性の場合もあります。代表的なものに、腎がん、膀胱がん、前立腺がん、精巣がんなど様々なものがあります。その他、腎臓や尿管が存在する後腹膜(背中側)という空間にできるすべての腫瘍(副腎腫瘍や後腹膜腫瘍)を扱います。
主な症状は血尿(膀胱がんなど「尿路」のがん)や精巣にしこりが触れる(精巣がん)、排尿障害(前立腺がん、尿道がん)などです。また、健康診断や人間ドックでPSAが高いと言われた場合、前立腺がんの可能性があります。診断には超音波検査やCT、MRI、血液検査などが用いられ、治療は手術、化学療法、放射線療法などを組み合わせることが一般的です。
当院では超音波検査、膀胱鏡検査は可能です。CT、MRIは近隣の施設と連携し、必要な場合は紹介状を作成し検査して頂きます。検査で強くがんが疑われる際は、適切な医療機関にご紹介させていただきます。
具体的には
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※PSAとは
前立腺特異抗原(prostate-specific antigen)の略で、男性の前立腺から分泌されるタンパク質です。本来は精液に多く含まれますが、ごく一部が血液中にも存在します。前立腺がんや前立腺肥大症、前立腺炎などの異常により前立腺の組織が壊れると、PSAが血液中に漏れ出して数値が上昇するため、前立腺がんのスクリーニング(腫瘍マーカー)として広く用いられています。
PSAの基準値は、一般的に4.0ng/mL以下が正常とされますが、年齢によって基準値を設ける「年齢階層別PSA」が用いられることもあり、例えば50~64歳では3.0ng/mL以下、65~69歳では3.5ng/mL以下、70歳以上では4.0ng/mL以下が基準値と推奨されます。また、4.0ng/mLから10.0ng/mLはグレーゾーンと言われております。
\泌尿器科で扱う腫瘍をご紹介いたします/
腎臓にできる悪性腫瘍(がん)で、初期には自覚症状が乏しいことが多く、健康診断や他の病気の検査で偶然発見されるケースが増えています。喫煙や肥満、高血圧などが危険因子として挙げられます。治療は、進行度に応じて手術(腎臓の部分切除や摘出)が中心となり、転移がある場合や手術困難な場合は薬物療法(分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬)が用いられます。
血管、平滑筋、脂肪を主な構成成分とする腎臓の良性疾患です。多くは無症状ですが、腫瘍が大きくなると破裂して出血し、腹部圧迫症状や背部痛など引き起こし、救急での対応が必要になることがあります。発症原因は不明な場合が多いですが、結節性硬化症という遺伝性疾患に合併することもあり、この場合は両側性・多発性であることが特徴です。
膀胱の内側の粘膜である尿路上皮に発生するがんの総称で、約9割が「尿路上皮がん」です。最も特徴的な症状は症状を伴わない血尿(無症候性肉眼的血尿)で、その他に頻尿、排尿時の痛み、残尿感などで見つかることもあります。喫煙が主な原因の一つと考えられており、男性、50歳以上に多くみられます。膀胱鏡検査を行えばほとんど診断が可能です。尿にがん細胞が落ちているかを調べる尿細胞診も有効な検査です。膀胱がんの外科的な治療には、大きく分けて2つの方法があります。ひとつは、腰椎麻酔をかけて膀胱鏡で腫瘍を観察しながらがんを電気メスで切除する方法(経尿道的膀胱腫瘍切除術)、もうひとつは全身麻酔下に膀胱を摘出する方法(膀胱全摘除術)です。
腎臓で作られた尿が通る「腎盂(じんう)」と「尿管」に発生するがんです。主な症状は、痛みがない肉眼的血尿(無症候性肉眼的血尿)で、尿路が閉塞することによる水腎症(尿が溜まって腎臓が腫れること)や腰背部痛を伴うこともあります。喫煙などのリスク因子があり、膀胱がんと同じ組織(尿路上皮)から発生するため、膀胱がんを併発する可能性もあるとされています。治療は、手術、化学療法、放射線療法などがあり、病状に応じて決定されます。
副腎にできるできものの総称で、ほとんどが良性ですが、まれに悪性(副腎がんなど)もあります。副腎はホルモンを分泌する臓器です。機能性腫瘍の場合は過剰なホルモン分泌により高血圧や糖尿病、肥満などの様々な症状を引き起こします。具体的には原発性アルドステロン症、褐色細胞腫、クッシング症候群が挙げられます。非機能性腫瘍の場合は偶然、健康診断などで発見されることが多いです。診断は画像検査やホルモン検査で行われ、大きさや機能によって手術や定期的な経過観察などの治療法が選択されます。

男性のみにある前立腺の細胞が異常に増殖して発生するがんです。男性ホルモンの働きによって増殖する特徴があります。我が国における罹患数は上昇傾向にあり、2023年の男性部位別年齢調整罹患率は第1位です。50歳以上に多く、比較的進行が遅い特徴がありますが、初期には症状がないことがほとんどです。進行すると排尿困難や血尿などの症状が出現することがあり、骨やリンパ節に転移する可能性があります。診断には、前立腺腫瘍マーカー(PSA、前立腺特異抗原)が特に有効で、採血(血液検査)で早期発見出来るがんですので、50歳以上の方は一度は検査をお受けになるよう、お勧めします。前立腺がんの家族歴のある方は40歳から検査を受けることが推奨されております。また、MRIは診断に非常に有用な画像検査です。確定診断にはほとんどのケースで前立腺生検が必要になります。治療は、大きく分けてはホルモン療法(がんの成長に影響を与える男性ホルモンの働きを抑えることで、がんの増殖を抑制する治療法、前立腺がんの場合は去勢にあたります。)、手術療法(ロボット手術など)、放射線治療、化学療法などあげられ、状態や病期などより単独ないしは組み合わせて治療選択を行います。
男性の精巣(睾丸)にできる腫瘍で、多くは悪性(がん)です。特に20~30歳代の若い男性に多く、40~60歳にも見られます。10万人当たり1~2名と比較的稀です。主な症状は、痛みを伴わない精巣のしこりや腫れですが、進行すると腹部リンパ節転移による腹痛、肺転移に伴う咳嗽などの全身症状が現れることもあります。早期発見と適切な治療(抗がん剤、手術、放射線療法など)により、進行症例でも高い確率で根治が望める病気です。そのため、可能性が高い場合は、出来る限り早めの治療が必要なため、緊急に手術(高位精巣摘除術)が必要になります。
男性の陰茎の亀頭や包皮に発生する悪性腫瘍(がん)です。10万人にあたり0.4~0.5人、男性尿路悪性腫瘍の2~5%と非常に稀な疾患です。高齢者に多く、包茎、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染、喫煙が関連因子として挙げられます。症状としては、カリフラワー状のしこり、潰瘍(ただれ)、出血、悪臭を伴う分泌物などがみられ、早期発見が重要です。診断には視診・触診・生検が行われ、進行度に応じて手術、放射線療法、薬物療法などが選択されます。

胃や腸などの臓器を覆う腹膜の後ろにある「後腹膜腔」というスペースに発生する腫瘍の総称です。腎臓や副腎、尿管、膀胱などが位置する後腹膜腔に発生する腫瘍のため、泌尿器科でも扱う疾患です。比較的稀な疾患です。良性と悪性があり、初期には無症状で気づきにくいですが、大きくなると腹痛や腹部膨満感、吐き気、便秘、排尿障害などの症状を引き起こします。診断にはCTやMRIなどの画像検査、生検が用いられ、治療法は腫瘍の種類によって異なります。
